非常にぼんやりとした1日だった。目の前のやらなければならないこと-食事、皿洗い、洗濯、入浴、課題、レジュメの用意、勉強会の資料作成などなど-について腰が重い重い言っている間に1日が終わるという、私にとってありがちな日である。
この春から大学に進学した妹と、久しぶりに話した。なかなか身体に負荷をかける生活を送っているようでやや心配にも思ったが、本人も自覚しているし、何よりいきいきしているので、あれこれ気にかけるのはやめておくことにした。
私は、やらなければならないことがあるが、しかしそれに取り組めないとき、何もできなくなりがちである。例えば、「寝る前に風呂に入らなければ」と思いつつ、どうにも風呂に入れないときは、どうしようもなく夜が更けていってしまう。
この性質は作曲や読書などにおいても同じように発現する。課題図書として提示されている本、納期が迫っている楽曲、仕上げなければならない課題などを前にすると、それ以外の活動をすることに後ろめたさを感じる。
目の前のやるべきことに取り組めるときはまだいいのだが、どうにも起き上がれないときは最悪なことに、やるべきこともできなければそれ以外の活動もできず、結果ぐだぐだとしているうちに1日が終わってしまう。それが例えば今日だ。
これに対して妹は、彼女の根源的な欲求としての創作活動をやめられないために、結果的に身を削らざるを得なくなっているという状態である。私から見ると遥かに健康的で、眩しい。
兄としてはなんとか威厳を保ちたいので、何もなさずに1日を終える気にはならず、ドメインを獲得して、サイトを作り、あれこれと微調整をし、「はじめに」の文章を書いて、今日の日記を書いている次第だ。寝るのが遅くなったが、何もしないよりはマシだということにする。
とはいえ、やらなければならないことにはいずれ片をつけなくてはならない。その手前でいつまでも座っているわけにはいかないのだが、これがなかなか難しい。かれこれ何年も悩み続けている。どうしたものか。