昨日の深夜、この春に寮をでた二人の先輩が遊びにきた。お出迎えと飲み会のとき、あいにく私は爆睡していたのだが、今朝会うことができた。
目を覚まして居室でぼんやりしていると、馴染みのある下駄の音が外から聞こえてきた。炊事場を覗くと、件の先輩のうちのひとりが歯を磨いていた。嬉しい気持ちのままにとりとめのない話をした。ふたりで談話室にいくと、そこにはもうひとりの先輩がいた。3人で話をした。主に恋愛の話をした。遠恋の難しさを聞いて、胸がいたくなった。
話に一旦区切りをつけ、各々身支度を始めた。ひとりの先輩にシャワーセットをお貸しした。もうひとりの先輩には自転車をお貸しした。コンタクトを買いにいきたかったらしい。喜んで貸すのは、そのほうが彼らにとって帰ってきやすくなるだろうから。大好きな人たちにはたくさん帰ってきてほしい。そのためにできることはしたい。
サイクリングが楽しかったと、はつらつとした笑顔をくれた。よかった。
最近体調を崩していた友人と久しぶりにゆっくり会話をした。ここ最近私が書いている短い小説を読んで、コメントをくれた。体感、「石と木箱」を好んでくれる人が多いのだが、彼も例外ではなかった。それ以外の私の小説と何が違うのか尋ねると、人称ではないかと言われた。確かに、件の作品にのみが三人称の要素があり、それ以外は全て一人称だった。明日は三人称のものを書こうと思う。
やはり何かものを創るという行為は、他者との交流があって始めて成立するものだと感じる。ありがたい。
「仮面」という小説と曲を書いた。完成版は、構想段階とは登場人物の性格が大きく変わった。実際に文字にして展開を見てみると、当初の想定では違和感を抱いてしまうというケースはあまり少なくない。変更して良かったと強く思う。
今日の夜は寮の屋上でビアガーデンが行われるらしい。私は参加できるかやや怪しいのだが、少し設営をお手伝いした。去年のビアガーデンがとても楽しかったので、微力ながらお手伝いしたくなった。主催者はいろんな寮の楽しいイベントの中心にいるすごい先輩。いつものお礼も伝えられた。ただ、その過程で少し服が汚れてしまったので、今日はタックインで乗りきろうと思う。今晩丁寧に洗うつもりでいる。
恋人との待ち合わせ場所に向かう道中で日記を書く。あまり本を読む気分にならなかったのでちょうどいい。
鯖料理専門店という面白そうなお店があったので、そこで夕食を取ることにした。お通しも漬け丼も揚げ出し豆腐も鯖の切り身入りシーザーサラダも美味しかった。私は昨日の同期飲みや寮の先輩と話したあれこれ、オープンドミトリーなどについて話した。恋人は幼馴染と食事に行った話や、私の発言に対するコメントをしてくれた。加えて、他者に対する感情の「重さ」をテーマにした話もした。
別れ際はいつも寂しい。
帰りの電車では山内氏の『わからないまま考える』の続きを読んだ。セカイ系についての議論にはあまり関心を持てなかったが、興味のある議論もあった。本を手に取るのが面倒なのでここには詳細を書けないが、その辺りはまた後日。
寮に戻ったとき、まだビアガーデンは続いていた。コークハイを飲む。久しぶりに会う先輩と話したり、オープンドミトリーやビアガーデンの運営に感謝を伝えたりするなどした。
明日は朝が早い。今日は早めに布団に入ることにする。