241222 : 働きに出る

日記

諸々が終わって眠る準備ができたのは朝の7時を過ぎた頃だった。部屋の遮光カーテンの隙間をぬって入り込む朝日は、気になるけれど眠れないほどではなかった。目を開けたのは昼の12時を過ぎた頃で、普段だったら夜の入眠のために起き上がっていたのだろうけれど、今晩は夜勤だしどうせ寝付けないのだからともう一眠りすることにした。次に目を覚ましたのは14時だった。

今日はC12の面々とM-1グランプリを見る日だったのだけれど、一月前の私が何も考えずに入れたシフトのために17時には職場にいなければならない。本編は無理だとしても、せめて敗者復活だけでもと談話室に向かい、友人お手製のキムチによる友人お手製のキムチチヂミを食べる。チーズが効いててあまりにも美味しいそれを食べながら、声量を気にせず笑い声を上げて漫才を見ていた。美味しいものを作られるのも、人を笑わせられるのも、すごいことだと思う。

天気はとても微妙なところで、小雨がうっとうしくはあったのだけれど、座って電車に乗る気にもならなかったから自転車で行くことにした。靴が水を含みながら少しずつ足先を冷やしていく。曇り空はどことなく黄色がかっていてあまり好きな感じではなかった。私が大好きな年上の友達は、京都の良さは生活圏に大きな鴨川があることだと言っていた。それを思い出しながら、私も鴨川が好きだなあと南へ下り続けていた。

ある橋の下をくぐり抜けたときには少し空が青みがかってきたように感じ、またある橋の下をくぐり抜けると右手に広がる川で鳥たちが悠々と泳いでいた。こう書いてしまうと過剰に劇的な感じがしてあまり好ましくないのだけれど、まだ他に適切な言い回しが思いつかない。実感としては、もう少し素朴だった。

ここ数日間、心持ちのデフォルトは陰鬱としていて、寮で周りに人がいることとか、何かと詰まっていた予定のお陰で塞ぎ込まずに済ませていた。寮で1人になれる場所なんてまあないけれど、これから1人の事務室で16時間を過ごす。ちゃんと1人で落ち込む時間も必要かもしれないなんてのは、落ち込む前だから言えていることで、ただの強がりなのかもしれないけれど、そんなふうに思ったのは思った。

私は1人で芝居がかる。シャワーを浴びながら人にかける言葉の予行練習をして、元気がないときは過剰に元気ない表情をしている。今日は顕著にそんな気がする。


ちゃんと落ち込むなんてかっこいいことはできず、疲れも相まってだらだらスマホを見ていたけれど、ふとgmailのいらないメールを消してしまおうと思った。プロモーションとソーシャルに振り分けられていたものをゴミ箱に突っ込み、一気に一万件弱消去する。どうせだしと思って、引き続きmacのストレージ片付けることにした。ちまちまとキャッシュを消し続けて15GBくらい減った。