250105 : 職場にて

日記

空腹で、身を捩ると体が軋んだ音を立てる。買ってきたスティックパンはあと2本ほどあるけれど、今食べてしまったら昼食があまり美味しくなくなる気がして、もう少し空腹と共にあってやろうかという心持ちである。

ゼミ論文のためにちまちまと生活史の文字起こしを行っていたけれど、どうも手が止まり始めた。首も少し調子が悪いので、「手を止めて、軽いストレッチとトレーニングをした」。この文言を書くために、軽く体を動かした。


私は非常勤のバイトだし、上司から特に引き継ぎも受けていないから、”こちら” 側のことなんてわからない。そしてまた、”そちら” の事情も知らない。どっちのこともわかんないのに、役回り上 ”こちら” を背負うしかなくて、”そちら” に対する “こちら” の不備を “そちら” から指摘されて、怒りを向けられるから仕方なく頭を下げるしかないって、なんなんだ。

自分の負の感情じゃなくて、相手の負の感情をぶつけられた時に沸いてしまう感情、その処理の仕方を知りたい。吐きそうな気分を、コーヒーを流し込んで紛らわすくらいのことしかできなくて、しばらくの間ずっと、ぐるぐると、ぐったりとしている。ぐうう。


夏と冬のどちらが好きか尋ねられたら、冬と答えるようにしていた。私は体の細さがコンプレックス——なら食べて運動しろと言う話ではある——なので、半袖を着なければならない夏が嫌いだし、日焼け止めを貫通してジリジリと身の焦がれるような思いをするのも嫌なのだ。その点、冬は着込めばまあなんとか耐えられるし、重ね着できて嬉しい季節だから、好きだ。そのように答えていた。

けれど、少しそれを改めようかと思うくらいに、冬とは静電気が煩わしい季節だ。職場の巡回で、ドアノブや鍵、金属の扉に触れるたびにバチっと刺激が走るので、手を洗うために蛇口に触れるときにも疑心暗鬼になってしまう。嫌なストレスだなあと思う。遠い先の夏の嫌さよりも、目の前の静電気の不快感が辛い。

夏と冬のどちらが好きかなんて、その答えは問われる季節で変わる気がする。