250127 : 「バイト先」, 「シュークリームと恥じらい」

日記

「バイト先」

やりとりが終わりそうだから次を探す。常に求めてる、見てくれる人。

昨日飲んだ、味が強めの缶コーヒー。効きそうだから今日も手に取る。

屋上の扉は確かに開けたけど、空の模様は思い出せない。

受付をたずねる声が震えてた。外の空気は多分冷えてる。

はだしで駆け出す気概はないから、指折り数えて言葉を探す。

さっきから座ってじっとしてるだけ。「全部終わった」のときに焦がれて。

具合悪そうな知人のThreadsが私の裂け目を舐めた気がした。

打ち出した画面の文字は湿ってる。いかにも運動音痴な感じ。

待ち合いのソファのほこりを払う音。2年勤めて初めて聞いた。

廃棄物回収の兄さんは2代目。髪型変わるの何回目?

気がつけば窓越しの空は明るくて、どんだけこうしてるんだと思う。

諦めた提出課題のドキュメント、〆の時刻でようやく「削除」。

目線は相手の手元にやって、鼻の詰まった声を出す陰気さ。

「換気口、吹き込む風が冷えるから」湯浴みの長さは見逃してほしい


「シュークリームと恥じらい」

頬張る不恰好さを見られずに済めばな。こんなにも美味しいのに。


ストーリーにあげてはみたけど、生々しくて気持ち悪くて消した。