水風呂に浸かってしばらくすると、まず喉から胸の上のあたりが少しずつ冷やされ、それとともに呼気もだんだんと冷えてくる。もう少しすると手のひらを血液が規則的に圧迫するのを感じるようになり、さらに経つと、風呂に注がれている水の振動が身体に響き始める。だんだんと、外の刺激で震えているのか、冷えた筋肉が小刻みに震えてきるのか判別がつきづらくなってくる。そして微かな水の流れにも逆らえなくなった身体は、その力のままに傾いて壁にもたれかかる。この辺りになると、水風呂に入りたそうな人が現れてくるのでどうぞと譲る。すっかり冷え切っているので、歩行する足が頼りない。微かに震えながら湯船に浸かり、強烈な熱で乱暴に解凍する。加熱は程よいところで止まってくれなくて、汗ばむほどに温まってしまう。だから水風呂に入る。
何周したかあまり覚えていないが、長風呂しすぎた。銭湯に行くといつも切り上げるタイミングがわからなくなる。明らかな負荷を感じているから、身体にとっていいことなはずがないのだけれど、病みつきになってしまって止まらなくなる。
昨晩、会話の中で睡眠薬を常飲していることを言うと、友人に薬漬けなんですねと言われた。いつまで心療内科に通い続ければいいのか、こちらもやめどきがわからない。けど分からなくていいような気もしている。