悲しいことに、眼鏡があっていない。正確に言えば、度は問題ないけれど、フレームがあってない。ずっとかけていると耳の上あたりが痛くなってくる。
受け取ってすぐ調整しに行ったけれど、結局完全にしっくりくることはなくて、再調整に行くのも面倒だと思っている間にそれなりの時間が経っていた。
かけていてストレスになる眼鏡はかけない。美術館や映画館へ行くとき、集中してPCを触るときを除いて、裸眼で生活するようになっていた。
昨日は人への手土産を見つけるために、伊勢丹へ出かけた。道中外していた眼鏡をかけた。裸眼よりもはるかにくっきりと見える景色の中から可愛い菓子折を選んだ。
用が済んだので外へ出た。眼鏡は何となくかけたままにしていた。特に理由はなかった。人がたくさんいて、いろんな格好をしていた。
帰り道では、3人の男性が同じ姿勢で欄干にもたれかかりながらスマホを触っているのを見た。どんな顔をしていたかは忘れたが、やけにその像が頭に残っている。