240812

日記

午前中から下鴨ロンドへ。夕方の納涼バーベキュー会に向けての買い出しのお手伝いをした。寮のコンパみたいな感じで大量に買った。大人買い。すごい。

お昼は京都市立芸術大学の設計に関わった方からいろんな話を聞こうの会。同和問題と芸術大学というテーマで議論が盛り上がっていた。私は瞬発力がさほど高くないし、社会問題に対してあまり関わっていこうとしていないので聞くに徹していた。

語りの主体についての議論が興味深かった。当事者でなくても話したっていい。誰であれ思ったことを述べる自由を持っているのだ。ただ一方で、その語りに「代弁者性」があるならば、その主体はまず当事者の声をちゃんと聞かなければならない。代弁者の声だけが大きくなり、勢いづいていってしまうと、時として当事者の望んでいない方向へと話が進んでいってしまう。気をつけないといけないと分かっていながらに、しかし陥りやすい話。

バーベキュー会は疲れたけれど、なんだかんだいい出会いがあった。親密圏を取り上げて社会学をしている方とお話しできたし、面白そうな読書会を主催してらっしゃる方ともお話しできた。最近の私の考えていることについてもお話ししてお伝えできた。

ただ、考え込んでしまったこともある。大学院に進学するのかどうかを問われたとき、私は悩んでいると答えた。いつ恋人と同棲するのか、結婚するのか、その辺りを考えて就職するか進学するか考えていると答えた。その場にいた人から、他者とどうするかより、自分がどうしたいかを考えるべきで、その方がお互いに独立した個人でいられるだろうと言われた。うーん。

でも、私はきっと心の平穏がないと多分何もできない。できたとしても長続きしない。そして私の心の平穏には、どうしたって他者が必要なのだ。私にとって、あらゆる話は他者との安心できる親密さがなければ始まらない。多分そんなことを思って、私はもにょっとしてしまった。

自転車を漕いで寮に帰った。もにょっとしたのを抱えたままに眠る気にはなれなくて、恋人に頼んで電話をした。落ち着いた。私は独りじゃ生きていけない。弱くて脆い。