250301 – 0228

日記

今日の夜から昨日の朝へ遡る日記。

書き終わってみたら1時間くらい経ってた。こんなことするから日記が続かないんだろうなと思うけど、書いてみたら元気になって良かった。おやすみなさい。


私の周りは優秀な人がいっぱいで、目が眩んでしまう。どうしたって凹んでしまうから、凹んだ上でできることをやっていかなきゃねって話をしたのは確か2週間前。ある先輩に泣きついた夜の話。その先輩はすごく歌が上手いってことを今日知って、なんでもできるんだなって思った。のっけから元気がない日記だわね。今日はいい日だったと思っていたのだけれど。

別の先輩と夕食に出かけた。初めて行く定食屋の生姜焼きは美味しかった。もう一つ原稿を進めた。閉店。

今月も一本は書評を書きたいわねと言って、文フリの原稿を投げ出してぼんやり出版社のページを見ていた。あんまりピンとくるものがなくて、少し疲れて終わった。一つ分は原稿を進めた。

出先で、無料で自習できるスペースはないかなって求めてみたけれど、足を踏み入れたところは中高生でいっぱいだったからすごすごと退散。大学生なんだから、お金を落として喫茶店に行けという話なんだろうね。今日はすでに色々とお金を使っていたから、寮に戻る。談話室に行く。

メキシコ映画の『港の女』を観た。メロドラマとは聞いていたけど、冒頭で男女が草原を追いかけっこしてキスしまくってるシーンがあまりにもベタベタで笑っちゃった。主人公が娼婦になっちゃうのもあって、全体にどこか猥雑なのが漂い続けていた。俳優さんの、下半身の欲望を顔に貼り付けたような表情がことごとく上手で笑っちゃった。主人公の父の遺体を棺に入れて墓へと運ぶ場面がカーニバルにドン被りで、事情を知らない人たちに「しけったツラしてんじゃないわよ!」とやんややんやされるシーンはあまりにも喜劇的。囃し立てた人々が事態に気づいて、ふざけ散らかした見た目のお面の下から神妙な面持ちが並ぶシーンは傑作だった。ずっとくすくす笑っちゃってたな。主人公が最後あんなに悲嘆にくれる理由はあんまりよくわかんなかったな。貞操観念の問題なかな?あっけなく死んじゃったと思ったらすぐに “Fin” って出てきて、「終わったー!」って感じだったけど、面白かった。

本屋でインテリぶっちゃったかも。恥ずかしいわね。

コメダで4時間粘るほど神経が太くなかったので、2時間半くらいで切り上げて京都文化博物館へ。『カナレットとヴェネツィアの輝き』を観た。一昨年はよく美術館行ってたのに、去年はめっきりいかなかった。久しぶりで楽しかった。以下は良かった絵。

The Grand Canal from the Campo San Vio, Venice
右下の人は壁に向かって何をやってんのさってキャプションがあって、本当にその通り過ぎて笑っちゃった。
The Grand Walk, Vauxhall Gardens, London
実際はこんなに広い道路じゃないけど、この方が絵として美しいからっていう嘘つきな作品らしい。確かに綺麗で魅力的で行きたくなるから、素敵な虚構だなと思った。
The Interior of The Rotunda at Ranelagh, London
屋外の空や水の青が印象的な作品が並ぶ中で、落ち着いた色彩の屋内が描かれていて目を引いた。美しい。
View of the Piazza Navona, Rome
やっぱり私は緻密で写実的な絵が好きなんだなあと思った。あまりの職人技。惚れ惚れする。キャ王ションでは画面中央の円蓋が透視図法的には狂った描き方になってるけど、見上げる感じで効果的になってるわけで、図法の整合性よりも視覚的な印象を大事にしてる点で自由なんだってことを言っていた。その狂いまでは私の目ではよくわからなかったけれど、その融通の聞かせ方は素敵だと思った。
The Bucintoro at the Molo on Ascension Day
見ててめちゃめちゃ笑顔になった作品。光があまりにキラキラしてた。こんなふうに世界が見えたら、いいなあ。
Capriccio : St Paul’s and a Venetian Canal
実際にはない、架空の風景画のことをカプリッチオというらしい。これはロンドンの聖堂×ヴェネツィアの運河とのこと。重ね合わせたらいい感じなるだろうなっていう楽しい遊び心、好き。
The Grand Canal Venice, looking towards the Dogana and Santa Maria della Salute
でかい絵って、いいよね。美しい青の作品が多かった中で、これは透明感があって美しかった。ライトが暖色だったからどうしても黄味がかってしまっていたけど、あれが白いライトだったらどう見えてたのか、気になる。
A Recollection of Venice
もう少し空の青はくすんで見えたような気がする。運河の深くて暗い青に惹かれた。
Salute Church, Venice
バージョン違いな気もするけど、こんな感じの色味で可愛かった。シニャック好きだー。

05:30くらいに目が覚めちゃってびっくりしたけど全く眠れなかったから諦めて起きることにした。昨日3時間くらい昼寝しちゃったしね。二日かけて帳尻合わせることにしよう。残念なことに大学の図書館はあんまり開いてくれてないから、コメダに行くことにした。モーニングのパンが記憶より一回りくらい小さくなって感じた。私の図体が大きくなったか、記憶を美化しすぎているか、パンが小さくなったのか。書評の直しを進めて、文フリの原稿も進んだ。


銭湯で1時間くらい、お湯と水風呂とシャワーを行ったり来たりしていたらちゃんとお腹が空いた。3年目にしてようやく「きゃらばん」という定食屋に行った。ご飯大盛りの豚キムチ。美味しかったな。帰寮して合唱の練習。録音を聴くと思いの外音を外していて悲しかった。あんまり何もしてないけど、眠った。

恐ろしい長さの昼寝から目を覚まし、談話室へ。友人とうわーーーーーって喋ったのち、吉田寮でのブルーグラス研究会のライブに行った。友人の勇姿はあまりにも眩しくって目が潰れそうだったけど、いい音楽だなって思った。発見はマンドリンのパーカッシブさと、寝かせてボトルネックっぽい奏法で演奏してたギターのオブリガードとしてのいい味さ。いずれアレンジで取り入れられるようになりたい。あとバンジョーはいい楽器。友人の出番が終わったらそそくさと寮に帰った。少しだらっとして、銭湯に行くことにした。贅沢したっていいだろうって。

炭水化物爆弾が効いたのだろう。ソファで昼寝してたらいい時間になっててがっくしきた。

松屋にて、隣に座っていたおじさまがクーポンをくれた。ご厚意に甘えて、キムチをつけたらあまりにも美味しくて幸せな朝だった。一度に一枚しか使えないものを二枚もらったから、次隣に座った人にあげた。使ってくださったかどうかは知らないけど、半熟卵を頼んでたんじゃないかと勝手に思っている。

起きたらジムに行くには遅かった。どうしたもんかと思案して、昨日運動したからいいことにした。週一でも続けられれば上々でしょう。今日は松屋でがっつり朝ごはんを食べれば大丈夫だって自転車に乗った。