日記

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250521:眼鏡を受け取る日

携帯電話が鳴る。待望の眼鏡ができたとの報であった。 日差しはあまりにも強いからとっとと涼しい眼鏡屋に入りたいのだが、なんせ遠い。マップによると歩きで五十分かかるらしいが、しかしバスに乗るのも負けた気がする。だから早歩きにもなる。 道中には公...
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250519:ビーフカレーパン

腹が減っていた。バイト先から寮に戻ったときにはすでに朝食が売り切れてしまっていたのだ。 耳鼻科に向かう道中にはカレーパン屋があった。診察が終わった後まで売り切れていてくれるなよという心配は杞憂で、カレーパンたちはちゃんといてくれた。二百円と...
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250518:わかりやすいノスタルジア

幼い頃の私は電車が好きだった。今検索をかけてみてもピンと来るものはないが、ビビッドなオレンジ色が可愛い電車を好んでいたし、乗った電車が連結したり解除したりするときには、必ず親を引っ張って様子を見に行っていた。 その後、五歳から十四歳までは全...
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250515:眼鏡のない日

大通りに向かって歩いている。街路樹の奥には大きめの木が立っていて、その足元には電灯がある。最も照らされているところは柔らかな黄緑で、光源から離れるにつれて深く暗くなっていく。窓から溢れている逆光のせいで、木の輪郭は建物の影と同化して判別がつ...
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250514:複数の公園

高架線路の下には無人の公園があった。地面に残る雨の跡は線路の中心を丁寧になぞっている。公園といえば土か芝生だと思っていた私にとって、灰色のコンクリートにカラフルな遊具は不調和だった。写真を撮る。 観光地的な中華街と民家との境目には公園があっ...
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250513:中村川(前田橋付近)

天気はくもり、時刻は十八時二十分ごろ。私は向こうの歩道沿いにある公衆トイレに行くために信号を待っていた。対岸の歩道は川と平行に走っていて、隙間のよく開いている手すり越しに水面が見えている。しかし川の上を平行に走る道路が明かりをさえぎるせいで...
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250419:カルツォーネ

思えば、価格が1,000円であることとか、手提げ袋の有無を聞かれたこととか、気付くきっかけはいくつかあったはずなのだ。昨日のなんとない夜更かしのために目覚めたのは朝の10時。保険のためにかけたはずのアラームがなければ起き上がられなかったわけ...
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250418:華金

19時を数分過ぎて、そろそろ晩ご飯を食べに寮に帰ろうとしながらなんとなくLINEを開くと、「もう着いたよ」というメッセージが表示されていて、一瞬意味がわからなかった。大好きな先輩との食事の予定が明日ではなく今日だったことに気がついた私は、反...
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250417

誰かが投げ返してくれることを期待して球を放ってからしばらくは、果たして誰かが拾ってくれたのかどうかが気になって仕方なくなる。そわついている自分をメタってSNS病だねなんてくさしてしまうけれど、メディアが変わったってだけでかつての人々も手紙に...
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250415:まあ悪くないんじゃないでしょうか

いい1日だったというには、ちょっとしょんぼりなことが多かった。バイト先にイヤホンを忘れるし、部屋のために私費で購入した二段ベッドの梯子はサイズを間違えてしまっていた(し、返品の手続きをする気力はない。つまり6,000円弱が消えてなくなった)...