『幽霊』

創作

幽霊は執念を抱えたまま

机を拭ってはその指先をじっと見つめている

幽霊は解消されない思いの跡にじっと立っている

いつか解放されたいと思っているのか
そのままでいいと思っているのか
本人にもわかっていない