白橋つむぐ

日記

240813

連日出張って疲れて居たのでよく眠った。夜より前のことはそれしか覚えていない。夜にはこの春福岡で出会った友人たちと話した。元気そうでよかった。会話の中で、「あなたはどんな批評がやりたいんですか?」と問われた。パッと答えが思いつくでもなかったか...
日記

240812

午前中から下鴨ロンドへ。夕方の納涼バーベキュー会に向けての買い出しのお手伝いをした。寮のコンパみたいな感じで大量に買った。大人買い。すごい。お昼は京都市立芸術大学の設計に関わった方からいろんな話を聞こうの会。同和問題と芸術大学というテーマで...
日記

240811

今日は下鴨ロンドの清掃回。基本的に日曜日はバイトだからこれまで参加できていなかったのだけれど、今日はいろいろあって暇だったので行くことにした。9時半の時点でそれなりにあつい。自転車を漕ぎながら、背中に肌着がべったりとくっつくのを感じる。今日...
作り話

〇〇は鍵を拾った。それは不完全で古風な鍵だった。持ち手は三つ葉のクローバーのようで、差し込む部分には突起も何もなく、ただただ細い円柱形をしている。鍵というよりも細い金属の棒にささやかな持ち手がついている、といった方が正確かもしれない。〇〇に...
日記

240810

昨日の深夜、この春に寮をでた二人の先輩が遊びにきた。お出迎えと飲み会のとき、あいにく私は爆睡していたのだが、今朝会うことができた。目を覚まして居室でぼんやりしていると、馴染みのある下駄の音が外から聞こえてきた。炊事場を覗くと、件の先輩のうち...
作り話

仮面

本を読んだ。人は向かい合う人によって少しずつ異なる演技をする。明るく快活な自分、優しく穏やかな自分、ねくらでしらけたな自分など、人はいくつもの仮面をつけたり外したりしながら生活している。そんなことが書かれている本だった。私には気になる人がい...
日記

240809

昨日眠るのが遅かったせいで頭がぼーっとする。体がだるい。顔を洗っていたら、オープンドミトリーで談話室に宿泊していた高校生に声をかけられた。昨日私が貸していたハンガーを返してくれた。彼はそれからすぐに寮を出たようだ。もしかしたらハンガーを返す...
作り話

浮き沈み

朝起きたら、私は不思議な性質を持った高校生になっていた。その性質とは、心が軽くなったら体が宙に浮かび、心が重くなったら体が地面に沈み込むというものだ。なんだか不便そうな体だなあと思ったが、私はこの性質を抱えたままに高校生までやってきているみ...
日記

240808

とても天気がいいのでシーツを洗濯した。ついでに布団の中身も天日干しすることにした。しばらくぶり。もっと頻繁にした方がいいことはわかりきっているのだけれど、屋上までそこそこ距離があるし、布団は重くて運ぶのが面倒だし、天気がいいってことはすなわ...
作り話

魔法使い

もう長らく忘れていたが、小学校に入る前の幼い頃、私は仲が良かった友だちと、二人の老人が住む家に足繁く通っていた。行くようになったきっかけは忘れてしまった。きっと道路でサッカーボールを蹴り合って遊んでいたときに、誤ってボールを庭に蹴り入れてし...